※ネギ好きな人はブラウザバック推奨です
突然ですが、私は子供の頃から「ネギ」が嫌いです。
苦さと辛さが複雑に絡み合った絶妙な不味さ。時にシャリシャリ、時にグチャグチャと変幻自在に変化する不気味な舌触り。口に残る不快感MAXの臭い。なんだあの植物は。
…正確には、「薬味」としてのネギは大丈夫です。お蕎麦にネギをちらすことは普通にしますし、焼肉屋に行ったらネギをたっぷり乗せてタン食う食うします。なんならサイゼリヤのディアボロ風?ソースは革命的なソースだと思っています。
「俺が主役だ」とばかりに皿に鎮座する、主張の激しいネギが嫌いなんです。
焼きネギとか、野菜炒めに入っているネギとか。
あと、料理の食感を破壊するネギも許せません。
私は納豆inネギが出来ませんし、ネギ入り卵焼きも駄目です。
部位的には、
ここら辺がものすごく苦手です。下の画像がティア1。エンペラーネギコ。
そんな私のところに、先日、とある植物が現れました。
父「これ、なんだと思う?」
俺「…いやネギでしょ。主張が激しいタイプの。この量はさすがに死が見えるんだけど」
父「これ、ネギじゃないんだよ。葉ニンニク」
なんと、このネギにしか見えない白と緑の物体。ネギではなくニンニクらしいのです。
…ニンニクは、好きだが……これはどの角度から見てもNEGIなんだが…
しょうもないドッキリしやがってYouTubeでも始めたのか?等と思いながら恐る恐る葉ニンニクなるものを口に含んだ私。
すると、
ネギ特有のあの食感と味がない!!!
口に含むと柔らかく溶け、おなじみのニンニクの舌触り。(え、これ植物?)そして、ニンニク特有の優しくも力強い香り。目の前に広がるのは、ラーメン二郎の厨房…ッ
俺「…ニンニクだ」
父「これなら食べられるだろう」
食べられる。間違いなく。むしろ美味い。いやニンニクなんだから当然だが…こんな食べ物があったなんて、20年以上生きてきて知らなかった……神秘……
と、思ったのですが。
箸が、伸びない。
美味しいニンニクであるにもかかわらず、量が、減らない…
私は気付きました。
「俺、そもそもネギの見た目が嫌いだったんだな…」
と。
マジか…「緑と白の植物=危険なもの」と認識してしまうんだな…
私は見た目が多少雑でも味がよければ良い、お腹に入ってしまえば同じ理論を持っているタイプの人間でしたが、これは間違いだと気付きましたね……見た目は大事です、うん。
たぶん、極上のビーフシチューも見た目がネギだったら拒んでしまいますね…
結局、頑張って食べました。
味は美味しかったですが、身体に残るはとてつもない疲労感。
しかし、自分の思い込みが間違っていると気付けたので、いい経験でした。ありがとう親父…
父「せんうたも食べられるんだからまた買ってこよう葉ニンニク」
玉の方にしてくれ…親父……
葉ニンニク、まじでネギにしか見えないので見かけたら買ってみてください。不思議なやつです。ごめんな、分かり合えなくて…
完