第19弾「グレイト・ディスティニー-希望の双子-考察
今日も今日とて新規カードの考察。
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全体的に内容が濃い上、私が望んでいたとあるカードが遂に収録されたため、世代ではないが楽しく情報チェックできているように思う。
お暇な方は今回もお付き合い頂けたら幸いである。
「無情」の極 シャングリラ
デュエプレにてメテオバーンXを獲得し大幅強化されたクリーチャー。イメージとしてはかつて環境で猛威をふるった《DEATH・ドラゲリオン》が近いだろう。
《母なる星域》がない故重さが気になるが、能力は凶悪極まりない。横並べ環境に風穴を開ける存在になれるか見ものである。(墓地ではなく山札送りにするので《ルドルフ》なんかにも強いぞ!)
個人的には、「進化元のガーディアンが粒ぞろいだから一定の強さはあるだろう」と予想している。ここにきて《ミスト・リエス》を砕いたことに嘆くことになるか...?
注意点としては、除去がアタックトリガーであることが挙げられるだろう。
シールドをブレイクするリスクは自前の攻撃封じである程度軽減できているものの、《永遠のリュウセイ・カイザー》や新たに登場する《その子供・狂暴につき》が立っているだけで強みを発揮できないのは明確な弱点。《シャングリラ》を使う際は、これらのメタカードを乗り越える術をデッキに仕込んでおきたいところだ。
余談だが、超無限進化・Ωという進化方法とエターナル・Ωの相性は抜群に良い。
上手く使えば間接的な大量マナ回収、大量墓地回収になるので進化元の選択はよく考えて行おう。
託宣の守護者カニンビー
《カニンビー》は、ガーディアンの種族デッキまたは呪文デッキで使えば高確率でバトルゾーンに出た時に手札を補充できるガーディアンだ。
一言で言えば「堅実に強いカード」。ドロマー超次元やネクラ超次元など、呪文を多く採用するコントロールデッキでの活躍が見込める。(やや盛った表現になるが、手札補充枚数が減った分ブロッカーが付いた《アヴァラルド》と言えばこのカードのポテンシャルが伝わるのではないだろうか)勿論、前述した《シャングリラ》と組み合わせるのも良い。
...だが、私がこのカードを採用したいデッキはこれらではない。
そう、私は約2年前からこの手のカードを所望していた...とあるデッキの強化のために!
エレナヴィーナスの強化のために...!!
エレナヴィーナスとは、私が過去にデュエプレ界のママこと光の守護者エレナさんがレジェンドバトルで使用したガーディアン軸のヴィーナスデッキをリスペクトして組んだ構築である。特に目立った実績があるわけではないのだが、私はこのデッキが好きなのだ。
これまでにも《ユニフォーク》を入れてみたり、《ラルバ・ギア》の枠を《キリンソーヤ》にし《進化設計図》を採用したり...裏で試行錯誤をし続けていたのだが、ファンデッキの域を超えることは叶わなかった。《カニンビー》が私の願望を叶えてくれると信じている。
デュエマの鬼!キクチ師範代
非常に知名度の高い汎用メタカードが遂に登場。紙復帰のきっかけとなった「マスターズクロニクルデッキ」にこいつの種族違いクリーチャー《カルマ・カレイコ》が入っていたためセットで名前を覚えた記憶がある。懐かしいなぁ。
一見意味がわからないテキストだが、このカードの影響は非常に多くのカードに及ぶ。
例えば《フェアリー・ライフ》。マナは増えない。例えば《ロスト・チャージャー》。墓地にキーカードを落とすことができない。例えば《デストラーデ》。シールド追加も連鎖も発動しない。ざまあみろ
こんな感じで、全く刺さらないデッキというものがほぼ存在しない恐ろしいカードである。
最も、この能力は自分にも及ぶため何にでも採用できるカードではないのだが、環境に影響を及ぼすメタカードであることは揺るぎないだろう。常に意識しておきたい1枚といえる。
ただ、やはり《リュウセイ・ホール》で焼かれてしまう点が気がかりだ。
《オニガエシ》で呼び戻そうかな?
白骨の守護者ホネンビー
墓地を肥やしつつ墓地回収できるブロッカー。
《シャングリラ》のデッキや墓地肥やしデッキの強化パーツであることは勿論、汎用墓地回収札として広く使われるカードになるだろう。《カニンビー》の項でも触れたが、手札補充+ブロッカーの組み合わせは本当に痒いところに手が届いて強いのだ。
まあ、現環境最強の墓地肥やしデッキであるMRCに入るかは怪しいが...
そしてこのカードは将来性も抜群。
今後《クロスファイア》や《5000GT》といったインチキ墓地利用カードが続々登場するので、《ホネンビー》は4枚集めておこう!
逆転王女プリン
イラスト100点、テキスト120点。
無駄に長く汚らしいテキストをしているカードは《プリン》を見習うべきである。明らかに背景ストーリーを意識した能力であるにも関わらず、ここまでシンプルかつ汎用性が高いテキストはもはや芸術である。
できることが非常に多く、ざっと挙げるだけでも
- 相手の《シャングリラ》や《ベートーベン》のロックを抜ける
- 自分の《シャングリラ》や《ベートーベン》のロックを起動する
- 《預言者コロン》感覚でトリガー枠に採用する
- 寝ている大型ブロッカーを起こして再利用する
- 《鬼修羅》が呼び出した《覇》を寝かす
- 《トイプーちゃん》、《トラマルGGG》などと組み合わせ連続攻撃する
- 自分自身に効果を使うことで《永遠のリュウセイ・カイザー》から逃れる
これくらいはある。仕事ができすぎる...
《シューゲイザー》が来てからが本番だとは思うが、19弾環境でもよく見かけるカードになるだろう。
その子供、狂暴につき
自分のコスト3以下のクリーチャーをスピードアタッカーにする能力と、相手のスピードアタッカー、進化クリーチャーの攻撃を咎める能力を併せ持つカード。
前者の能力は非常に強力ではあるのだが、《子供》自身のコストがやや重いため、現状だと活かしきれない印象を受ける。「一撃奪取サイクル」などが来ればまた変わると思われる。(初動の《ジャスミン》を終盤スピードアタッカーにする、みたいな動きは狙えるだろうが)
今注目すべきはやはり後者の能力だろう。スピードアタッカーを駆使する赤入りの速攻デッキや「ラムダ」「野菜」「MRC」といった進化クリーチャーの攻撃でアドバンテージを稼ぐデッキに突き刺さる。《フェアリー・ライフ》から速やかに繋がるのが嬉しい。
この手のカードにしてはパワーが高いので《リュウセイ・ホール》の3000火力圏外なのも魅力的だ。それでいて自身へのデメリットもなく、結構なオーバースペックカードである。